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優勝予想は?ウィンブルドン2023開幕 ブックメーカーのオッズまとめ

最も権威のある大会・ウィンブルドン

テニスのグランドスラム第3戦となる、ウィンブルドン選手権が3日に開幕する。ウィンブルドンは世界最古の歴史を持つテニストーナメントとも言われ、四大大会の中でも最も権威ある大会とされる。

グランドスラムの中で唯一芝のコートで戦う大会には、世界ランキング上位者ら128名が参加。7月16日までの2週間、ロンドン市南部のウィンブルドンのオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケ・クラブで優勝トロフィーを目指してしのぎを削る。

5連覇かかるジョコビッチが優勝候補本命か

今大会は、ロジャー・フェデラーもラファエル・ナダルもいない1998年以来の大会となる。決勝、準決勝で数々の伝説を生んできたウィンブルドンだが、2003年以降に優勝した選手は4人だけ。

フェデラーが2003年からの5連覇を含む8回、ナダルとアンディ・マリーが2回ずつ、そしてこの9年で6回優勝するなど通算7度トロフィーを掲げたのが今大会の大本命でもあるノバク・ジョコビッチだ。ジョコビッチが5連覇を果たし、通算優勝回数でもフェデラーに並ぶことができるかが今大会の見どころだ。

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ジョコビッチは今季27勝4敗と安定した調子を維持し、全豪オープン、全仏オープンとグランドスラムを連勝してウィンブルドンに乗り込んできている。今季決勝での勝率100%(3戦3勝)、ランキングトップ5相手の試合も全勝(4戦4勝)と大一番での強さも健在だ。

ウィンブルドンの特徴と傾向は

大会4連覇中で、芝のコートで負けたのは5年前と他の選手と一線を画す実績を持つジョコビッチ。なぜウィンブルドン(芝)でこれほど圧倒的な強さを見せるのか、サーフェスの特徴を見ていこう。

一般に芝(グラス)のコートの特徴として といったことが挙げられる。



そのためグラスコート、特にウィンブルドンでは

というのがよく言われることだ。

またグラスコートで行われるATPツアーの大会も限られており、ウィンブルドンの前後に10大会弱が開催されるのみ。多くの選手は芝のサーフェスでプレーする十分な時間が取れないため、芝でのプレーに苦手意識を持つケースが多く、「ベテランが有利」と言われるのも同じ事情による。

ブックメーカーのオッズまとめ

ここからは各ブックメーカー・スポーツベッティングサイトのウィンブルドン男子のオッズを見ていこう。共通しているのはジョコビッチが圧倒的1番人気で1.5倍程度、次いで成長著しいカルロス・アルカラスが約4倍、少し離れて ヤニック・シナーが続いている。

今シーズンのスタート時点では、ウィンブルドンの相性の良さや、過去にジョコビッチを苦しめた対戦内容から、2021年準優勝のマッテオ・ベレッティーニや22年準優勝のニック・キリオスを優勝候補に推す声もあったが、両者ともにコンディション不良と怪我に悩まされ、まだ本調子が出せておらず、オッズも低くなっている。

BET365


Stake.com


Sportsbet.io


ウィリアムヒル


組み合わせと勝ち上がり予想

トーナメントの組み合わせはこちら。世界ランキングとシードの関係で、アルカラスとダニール・メドベージェフ、ジョコビッチとキャスパー・ルードが同じ山に入っており、それぞれの勝者は決勝まで対戦しない。つまり優勝予想の人気トップ2であるジョコビッチとアルカラスは勝ち上がっても決勝まで対戦することはないのだ。

優勝予想としては、繰り返しになるが軸はやはりジョコビッチか。十分な芝でのプレー経験と、重要な場面での集中力・勝負強さは健在だろう。プレー的にも巧みなフットワークやフォア・バックともに正確なショットが打てる技術、ショートラリーの強さなどグラスコートに向いた特徴を兼ね備え、今大会も優勝に向けて視界良好と言えそうだ。

2月のドバイ・デューティフリー・テニス選手権で、穴がないジョコビッチに黒星をつけたのがメドベージェフ。

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粘り強いディフェンスとパワーとテクニックを織り交ぜたサーブ、ストロークの技術の高さが強みの選手で上位進出が期待されるが、気になるのは本人の芝・ウィンブルドンへの苦手意識か。

ほかに前出のシナーのほか、テイラー・フリッツ、ステファノス・チチパス、アレックス・デミノーらも十分にベスト4が狙える実力があるので、仕上がりをウォッチしておきたいところだ。またキリオスとベレッティーニは状態を見極めるためにも、まずは初戦の戦いぶりに注目だ。

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そしてジョコビッチの対抗馬として真っ先に名前が上がるアルカラスからも目が離せない。今季40勝4敗と圧倒的な勝率をマークしており、全仏こそセミファイナルでジョコビッチに敗れたが、その後ウィンブルドンの前哨戦とも言われるATP500「シンチ選手権」を優勝。仕上がりは順調だろう。

スタイル的にはエネルギッシュにコートを走り回るフットワークは芝との相性が疑問視されることもあるが、(母数が少ないものの)サーフェス別の戦績ではグラスコートはクレイコートと並んで同率1位だ。

対ジョコビッチでも、正確性が上がっているバックハンドでゲームを作りつつ、強烈なフォアハンドでポイントを奪う試合ができれば、絶対王者に黒星を献上させてもおかしくない。何より、若くポテンシャルに溢れる選手なので、大会を通じてさらに成長することが期待できるのも推せる点だろう。

選手のスタイルを中心とした、かなりざっくりとした上位進出予想になったが、まずは開幕後の数試合で各選手の動きを見てアップデートしていこう。

大会スケジュール・放送予定

大会期間は7月3日(月)から7月16日(日)の2週間で、試合はWOWOWとNHK総合で放送される。またネットでも、WOWOWオンデマンドとNHKプラスでも配信予定だ。

WOWOWが生放送を中心に放送予定を組んでいるのに対し、NHKは決勝を含めた最後の数試合以外は録画放送となっている。テニスの試合は大会期間中に同じコートを使う関係で、前の試合の進行状況によって試合の開始時間が変わることが多いので注意が必要だ。

詳しいスケジュールは各公式サイトでご確認を。
・WOWOW
・NHK